以前、総務として働いていた際に会社に新しく入ったおじさんが
「仕事と職場の雰囲気が合わないから試用期間で退職したい」と言ってきたので、
まぁ正式採用まだだし、ちょっと変わったおじさんだったけど
従業員側にも辞める権利はあるよなぁと思ったわけです。
もはや総務という名の何でも屋となっている私は手続きの準備をして上司に回したんですよ
そしたら「なんで試用期間で辞めるんだ!」激怒していた
確かに採用には費用もそれなりにかかってるし、
ある程度長く働くことで回収できるコストがそのまま損失になるわけだからわからなくもない。
採用した側としては人材会社から紹介料多少は戻ってくるし
(求人に載せてた広告枠のお金は戻らないけど)
雇用者側が何と言おうと、一度辞めると決めてしまったのであればつなぎとめるのは難しい
だって人間だもの
今回は試用期間中に辞めることが許されるべきか、
企業側の激怒は適切か、雇用者と求職者の認識の違いによるトラブルが時折見受けられます。
この記事では、試用期間中の辞める権利について考え、企業側の姿勢や柔軟な雇用関係の必要性に焦点を当てます。
試用期間はお互いがお互いを見る期間
そもそも試用期間は
企業側が新たに採用した求職者の能力、勤務態度、人柄など
面接では見きれない部分を働きながらみていくもの
数回話しただけではその人のことなんてわからないし
もし、求める人材としてふさわしくなければ正採用しないことだってある
ということは求職者側としても企業が合わなければ辞める可能性だってあるわけだ
それなのに企業側が気に入らなければクビにする可能性はあるけど、
従業員側から辞めるのは許さないっておかしくない?
正社員になったのであれば社員としての責任も出てくるだろうから簡単に辞めるのは良くないけど、
試用期間なら完全にその企業の人間というわけではないのだから辞めると言われたからといって激怒するのはおかしい
まるで
男性が俺がお前を好きなんだからお前(女性)も俺を好きでいるのが当たり前、
嫌いになるのは許さない
とでも言っているみたい。
求人票通りの待遇する企業なんて少ないし(というか詐称してるのもある)
試用期間中は給料下げたり賞与を出さないってのは
仮採用、まだ正式に採用してない人という意味なのだから辞めてもそこまで言う権利もないでしょう
まぁ試用期間なんて形骸化しているようなものだから
給料がまだ試用期間待遇なのにガンガン責任押し付けてくる企業も多いけど(
試用期間は、企業が新たに採用した求職者の能力や勤務態度、人柄などを評価するための期間です。
面接では見えない側面を実際の業務を通じて見極めるため、双方にとって重要なステップと言えます。
求職者側にとっても、自身のキャリアゴールや理想的な職場環境に合うかを確認する時間となります。
筆者も試用期間で辞めたことがあります
私もあまりにひどい会社だったので1回試用期間で辞めたことがあります。
拘束時間1日15〜17時間の月給が試用期間だからと言って
提示の半分の給与しかでなかったからさすがに・・・ね(
(ちなみに本来なら拘束時間は7時間くらいの予定でした)
ちなみに小さい会社だったので社長に試用期間で辞めるって言ったら
「採用にかかった費用弁償してもらう。裁判するからな」
なんて言われてビビるというより笑った記憶。
一応顧問弁護士がいたので社長が怒りながら話持って行ったら弁護士の先生が
「そんなのとれるわけないでしょう。採用したのあなたでしょ?」
と門前払いされたと聞いて追い討ちかけられて笑った
「それでも試用期間中の給料は出さん!」とか意気込んでたので
権利として逆に裁判すれば取れたかもしれないけど、
費用と時間の方が圧倒的に消費しそうなのでそれだけ返して無事退職(金額も小さかったし)
まぁ小さい会社だったし人取るのにも必死だったんだろうなぁ
なら労働環境改善しろって話なんですが・・・
試用期間中に辞める権利は、求職者側にもあるという認識が広まっています。
しかし、企業側は採用にかかるコストや時間を考慮し、試用期間中に辞めることに激怒することもあります。
ここで認識のずれが生じます。求職者は、自身が適していないと感じた場合、早めに脱出したいと考えるかもしれません。
一方、企業は採用コストやコミットメントを理由に雇用者に試用期間中の辞めることを許容しない姿勢をとることもあります。
試用期間で退職すると転職しづらい?
試用期間で退職すると転職しにくくなるなんて話も聞きますが、
少なくとも私はそんなことありませんでした。
全ては辞めた理由とその人の人柄です。
理由があって一緒に働きたいと思えるような人なら普通に転職決まります。
私は性格はともあれ退職理由はちゃんと説明できたのですぐに転職決まりましたしね。
企業と求職者双方にとって、柔軟な雇用関係は重要です。
求職者が自身のキャリアゴールや理想的な職場環境に合致しないと感じた場合、早めに辞める権利を持つことで、
効果的な人材のフィッティングを促進します。
一方、企業も求職者に適切な環境を提供することで、優秀な人材の確保や定着率の向上が期待できます。
もっと柔軟になろう
これからより人材の流動化が図られる可能性があるのだから、
あまりに試用期間で辞めることにうるさい会社は淘汰される可能性もあります。
だから試用期間でお互いを見極めて、お互いがマッチングした会社で働けば良いと思う。
もちろん自分のやりたいことを仕事にできる人なんてほとんどいないので、
一緒に働く人や雰囲気が良ければそこで働くのが良いと思う
その環境を提供できてないから求職者も辞めるので
会社側も柔軟にならないと人は居着かないのではないかなと思いますね。
試用期間中の辞める権利は、企業と求職者の双方の視点を尊重する必要があります。
求職者は、自身のキャリアを最優先に考え、合わない環境から早く離れることを選択することもあります。
一方、企業はコストや時間の観点から試用期間の最後まで雇用関係を続けることを望むかもしれません。
この認識の違いを理解し、お互いが納得のいく解決策を見つけることが重要です。
試用期間中の辞める権利は、求職者と企業の双方にとっての意義があります。
求職者は自身のキャリアとの調和を考え、企業は人材の適性と会社文化の適合性を評価します。
認識のずれが生じることもあるが、柔軟な雇用関係を築くことで、お互いにとって有益な関係を構築することが可能です。